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【正論】憲法改正原案の国会提出を急げ 国士舘大学特任教授・日本大学名誉教授・百地章

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【正論】
憲法改正原案の国会提出を急げ 国士舘大学特任教授・日本大学名誉教授・百地章

国士舘大学特任教授、日本大学名誉教授・百地章氏 国士舘大学特任教授、日本大学名誉教授・百地章氏

 ≪「多数決」で審議の促進を

 それ故、両党の理不尽な抵抗を封じるためには「与野党の合意」といった「慣行」を見直すしかない。これ以上の我慢は無用だ。

 両院の審査会規程には「憲法審査会の議事は、出席委員の過半数でこれを決し、可否同数のときは、会長の決するところによる」(第11条)と明記されている。

 であれば、十分な審議と熟慮を経た後は、規程に基づき、粛々と「多数決」で決していく他なかろう。そして、改憲に向けた具体的成果を国民に示すべきだ。もちろん国民投票のことを考えれば、強引な運営や無理押しは禁物だし、国民に対して丁寧な説明や積極的な広報活動を行っていくことは不可欠である。

 しかしこれこそ、主権者国民を代表する国会議員としての責務であり、国会による「憲法改正の発議」を待ち望む多数国民の期待に応える方法であろう。関係各議員の勇断が待たれる。それとともに、国民の側からも審査会に対する強力な支援が必要とされよう。

 来年夏の選挙後も、参議院で改憲勢力が維持できるかどうかは分からない。とすれば残された時間は限られている。先に述べたように、憲法審査会は国会の閉会中でも自由に開催できる。これを生かして、秋の臨時国会といわず、この夏中にも速やかに審査会を開催すべきである。(ももち あきら)

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