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【正論】憲法改正原案の国会提出を急げ 国士舘大学特任教授・日本大学名誉教授・百地章

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【正論】
憲法改正原案の国会提出を急げ 国士舘大学特任教授・日本大学名誉教授・百地章

国士舘大学特任教授、日本大学名誉教授・百地章氏 国士舘大学特任教授、日本大学名誉教授・百地章氏

 共産党は発足当初から憲法審査会の活動そのものを阻止しようとして、執拗(しつよう)に反対してきた。先の通常国会の閉会に当たり、志位和夫委員長は「憲法審査会は入り口に入ることもできなかった。安倍首相の改憲の動きをこの国会ではともかく止めた」と成果を誇った(朝日新聞、7月22日)という。

 実は、幹事会の「申し合わせ」により、審査会の運営に関し協議する幹事会には共産党などの委員もオブザーバーとして参加させ、幹事と同等の発言権を認めている。これでは審査会がまともに動くはずがなかろう。

 他方、「政局」を持ち出してたびたび審議をストップさせてきたのが、立憲民主党であった。昨年2月からは、森友・加計学園問題を持ち出して、執拗に「安倍たたき」をしてきた。その狙いは安倍首相の目指す憲法改正潰しにある。しかし、1年半も大騒ぎをしながら、当然のこととはいえ、違法行為や不正行為など、一つも見つけ出すことはできなかった。

 にもかかわらず、枝野幸男立憲民主党代表は「衆院全体が不正常な状態なのに憲法審査会だけ正常に動くということはあり得ない」と述べ、対決路線を強調してきた(朝日新聞、6月28日)。自ら作り出した混乱を理由に、憲法改正どころではないと嘯(うそぶ)いているわけである。

 これは、主権者国民を愚弄するものだ。なぜ、国民が憲法改正のための国民投票に参加する機会を奪い続けようとするのか。

 「政局を離れて」というのは、憲法調査会以来の「慣行」であると同時に、審査会規程の意図するところだ。両院の憲法審査会の規程には「憲法審査会は、会期中であると閉会中であるとを問わず、いつでも開会することができる」(第8条)とあり、たとえ国政上の混乱があっても「政局を離れて」開会し審議するのが、憲法審査会に与えられた使命である。

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