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【正論】戦後73年に思う 改憲の動きを平成の証しとせよ 駒沢大学名誉教授・西修

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【正論】
戦後73年に思う 改憲の動きを平成の証しとせよ 駒沢大学名誉教授・西修

駒沢大学名誉教授・西修 駒沢大学名誉教授・西修

 国民に分かりやすい案文提出を

 こうしてみると、憲法審査会はまったく機能していない。両院に憲法審査会が設けられてからすでに11年が経過している。まさに「眠れる」審査会である。信じられない怠慢ぶりだ。

 とくに立憲民主党の非協力的な姿勢が目立つ。「立憲主義を理解していない安倍晋三首相の下では協力できない」が枝野幸男代表の基本的立場であるが、筋違いである。内閣は、国民投票法上、憲法改正の発案権もなければ審査に加わることもない。国会議員のみが行う。

 国民主権行使の場として、国民が投票しやすい環境を作ることが、国民から負託を受けた国会議員のとるべき態度であろう。「立憲」の名の下に、「非立憲」的態度がとられているように思えてならない。

 このような憲法審査会の沈滞には、自民党にも責任の一端がある。同党は3月24日、憲法改正に関し、優先的に取り扱うべき4項目を決定し、条文イメージ(たたき台素案)を発表した。

 たたき台素案というごとく、生煮え感は否めない。ことに自衛隊明記の素案は粗雑である(拙稿本欄平成30年5月1日付)。安倍首相(自民党総裁)は8月12日、長州「正論」懇話会で、秋に予定されている臨時国会へ自民党案の提出を目指す意向を表明した。改正に前向きな他党の意見も取り込み、国民に分かりやすい、精選された案文を提出すべきである。

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