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【正論】LGBTには「生産性」がある 動物行動学研究家、エッセイスト・竹内久美子

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【正論】
LGBTには「生産性」がある 動物行動学研究家、エッセイスト・竹内久美子

動物行動学研究家、エッセイストの竹内久美子さん 動物行動学研究家、エッセイストの竹内久美子さん

 すると男性同性愛者と男性異性愛者の父方については差がないものの、男性同性愛者では母方の女たち、つまり母、母方のオバ、母の母である祖母たちがとてもよく子を産んでいることがわかった。

 こういう家系では時々男性同性愛者という自分では子をなさない存在が現れるが、その分を女たちが埋めている。その際、同性愛に関わる遺伝子も次代に残している。こうして男性同性愛者は、時代や文化を問わず、常に一定の割合で存在するわけなのである。

 男性同性愛者の母方の女が子をよく産むのは、単に女性ホルモンの代表格である、エストロゲンのレベルが高いことによるのではないかと私は思う。エストロゲンのレベルの高さは妊娠のしやすさを意味するからだ。

 こうしてみると男性同性愛者が現れる家系とは、単に女性ホルモンのレベルが全体的に高い家系といえるのではないだろうか。女性同性愛者については、もしかするとこの裏返しの関係にあるのかもしれない。すなわち男性ホルモンのレベルが高い家系である、と。

 そのようなわけで「LGBTは生産性がない」というのは生物学的に大間違いである。その点を考え直してもらいたいと思う。(たけうち くみこ)

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