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【主張】自民党総裁選 活性化に論争欠かせない

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【主張】
自民党総裁選 活性化に論争欠かせない

 自民党の岸田文雄政調会長が9月の総裁選に出ないと表明し、安倍晋三首相の総裁3選への流れが強まった。

 総裁選自体は、石破茂元幹事長が手を挙げれば6年ぶりに行われる。首相の座に直結する党首選びである。名前の挙がる他の議員たちも、ぎりぎりまで出馬を模索してもらいたい。

 政権与党の中で本格的な政策論争を行い、日本の針路について語り合う。それが総裁選の意義である。その機会を失えば、党の活力は削(そ)がれ、政策の修正や強化を図る上で支障を来しかねない。

 「安倍3選」の行方にかかわらず総裁選を盛り上げるべき理由はそこにある。

 岸田氏の不出馬により「総裁選の構図が変わった」といわれる。有力派閥の岸田派が首相と争わず、支持に回り「3選」の流れが加速されるという意味だ。

 数集めの世界では当然だろう。だが、「もう勝負あったのだから、論戦など無用だ」とばかり、戦いを回避する空気が蔓延(まんえん)するのは問題である。

 それは、岸田氏が会見で述べた言葉からもうかがえた。豪雨災害の対応、北朝鮮問題をはじめとした外交などを列挙したが、それらがどうして不出馬の理由になるのかよくわからない。

 豪雨災害の後だから、総裁選をやるべきでないという意味か。それとも、出馬して首相の無投票当選を阻止するのは、悪いことだと言いたいのか。本末転倒の理屈に聞こえる。

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