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【正論】「理性ある服従」の実践に努めよ 金沢工業大学虎ノ門大学院教授・伊藤俊幸

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【正論】
「理性ある服従」の実践に努めよ 金沢工業大学虎ノ門大学院教授・伊藤俊幸

元海将の伊藤俊幸・金沢工業大学虎ノ門大学院教授(酒巻俊介撮影) 元海将の伊藤俊幸・金沢工業大学虎ノ門大学院教授(酒巻俊介撮影)

 ≪心配な「ノーが言えない日本人」

 実は帝国陸海軍でも、前者を「指揮」、後者を「統率」と呼称して存在はしていたが、「統率はいわく言い難し」といわれるように、科学的な方法ではなかった。そのため「何も言わない、いい人」や「逆らえない強圧的な人」がリーダーになってしまった。

 ともすれば「MBAは日本人にはなじまない」とする考え方もあるようだが、いまやその科学的方法論が世界のビジネス界の主流になっているのだ。

 ましてや「2050年にはわが国モデルを世界標準にする」という中国に対し、「面従腹背が官僚の態度だ」と公言し、黙従すればどうなるか。外国との交渉で「ノーが言えない」日本人の姿を見ていると、進んで臣下に下ってしまいそうで、本当に心配である。(いとう としゆき)

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