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【正論】思惑が裏目に出た米露首脳会談 北海道大学名誉教授・木村汎

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【正論】
思惑が裏目に出た米露首脳会談 北海道大学名誉教授・木村汎

木村汎・北海道大学名誉教授 木村汎・北海道大学名誉教授

 過剰行動の代償払うプーチン氏

 プーチン氏はヘルシンキでロシアによるサイバー攻撃を否定した。当然だろう。とはいえ、そのことが冷戦後最悪とされる米露関係を導いた事実を反省し、中間選挙で同様の挙に出ることを抑制するだろう。だとすれば、それは次のようなプーチン第4期(2018年~)政権についての私の見方を裏づける。

 プーチン氏の第4期政権は、第3期に敢行した「過剰拡張」行動のつけを払う時期に該当する。プーチン氏は、例えばウクライナへ侵攻し、シリアを空爆し、米国の選挙にも介入した。これら「成功の甘き香り」(?)は、今やブーメランのようにプーチン氏に逆襲し始めた。プーチン氏が果たして代償を払う以上のことをなしうるのか。このことを含め、今回の首脳会談の最終的評価は、今後の歴史が証明することになろう。(北海道大学名誉教授・木村汎 きむらひろし)

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