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【風を読む】市場を壊す中国の産業政策 論説副委員長・長谷川秀行

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【風を読む】
市場を壊す中国の産業政策 論説副委員長・長谷川秀行

北京で開催された展示会に出品された中国製の産業用ロボット=2017年8月(共同) 北京で開催された展示会に出品された中国製の産業用ロボット=2017年8月(共同)

 問題は、これらの特徴が鉄鋼をめぐる中国の過剰生産能力問題と重なることだ。設備がだぶつき収益が低迷する中、安値で鉄鋼の輸出攻勢をかける。それが国際市況を悪化させた。同じ問題が、半導体でも起きる可能性があると白書は指摘する。

 懸念するのは、半導体にとどまらず、先端産業が軒並み同じ構図に陥りかねないことだ。中国製造2025で掲げる重点分野は情報技術やロボット、自動車、バイオなどである。これらは日本にとっても重要な成長産業だ。その市場が、シェア拡大に邁進(まいしん)する中国政府の過剰な補助金政策で歪(ゆが)められないか。

 中国の産業政策の問題は、先端技術をめぐる米中間の覇権争いだけではない。日本の成長産業そのものを壊しかねないリスクも内包しているのである。

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