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【蔭山実のスポーツ茶論】日本が育んだ「ノーサイド精神」 2019年W杯で世界を変える

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【蔭山実のスポーツ茶論】
日本が育んだ「ノーサイド精神」 2019年W杯で世界を変える

 ブランビーズ戦の後半、突進するサントリーのツイ(中央)。そのままトライを決める=秩父宮  ブランビーズ戦の後半、突進するサントリーのツイ(中央)。そのままトライを決める=秩父宮

 「ノーサイドはイングランド発祥の古い言葉で、試合が終われば、ボールはどちらのチームの側のものでもないという発想から、レフェリーが試合終了を告げるときに使ったルール用語です。海外ではもはや死語に近く、試合終了はフルタイムと言います」

 「フルタイム」とは味気なさを感じるが、それもまた世界の常識である。

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 この常識を変えられるのが、日本の生んだ精神だろう。「戦い終われば、敵も味方もない」というもともとあった精神を、日本の先人たちが「ノーサイド」という言葉に重ね合わせて語り継いできた。

 イングランドでも日本通なら意味は分かるらしいが、オセアニアでは通じないという。マッケラーHCが満足を感じたのも、日本の精神を初めて体験できたからではないだろうか。

 この精神をW杯で世界に広めるもう一人の主役がボランティアである。「TEAM NO-SIDE」を標語に募っている。関係者は「サッカーのW杯日韓大会が行われた2002年はまだスポーツのボランティア文化はなかった。07年の東京マラソンから始まったが、国際大会では19年が初めてとなる」と話す。

 テストマッチでは世界の強豪国も中6日で3連戦を行い、本番に向けた調整に入った。番狂わせがまれというラグビーだが、思わぬところで強豪が苦しむ場面もあった。19年、どんなW杯が訪れるのか。世界を変える日本に期待したい。

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