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【日曜に書く】後世に残る日本代表の戦い 語り継ぐ大切さを考える 論説委員・佐野慎輔

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【日曜に書く】
後世に残る日本代表の戦い 語り継ぐ大切さを考える 論説委員・佐野慎輔

サッカーW杯ロシア大会、日本代表はポーランドに敗れたものの決勝トーナメント進出を決めた(中井誠撮影) サッカーW杯ロシア大会、日本代表はポーランドに敗れたものの決勝トーナメント進出を決めた(中井誠撮影)

歴史が変わったかも

 日本は、大会直前の国際オリンピック委員会(IOC)総会で1940年第12回東京オリンピック招致を決めていた。

 紀元2600年を記念し、関東大震災からの復興を祝うはずの大会は、しかし、戦火拡大の影響で返上を余儀なくされた。2年後の38年7月のことである。これを機に竹内も、右近や松永も、そして西や大江も戦地に赴くのだった。

 歴史に「もし」はないが、幻の東京大会が開催されていたなら、西は再び馬場の英雄になっていたろうか。大江は金メダルを胸にかけたかもしれない。そして、日本サッカーの歴史も変わっていたに違いない。

 あのW杯の戦いとともにサッカーの歴史を思った。過去の積み重ねの上にいまがある。来年はラグビーW杯、2年後の7月は東京オリンピックの開幕を迎える。過去を思い、いまと向き合ういい機会にしたい。(さの しんすけ)

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