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【正論】保管された9条「怪文書」の謎 駒沢大学名誉教授・西修

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【正論】
保管された9条「怪文書」の謎 駒沢大学名誉教授・西修

駒沢大学名誉教授・西修氏 駒沢大学名誉教授・西修氏

 ≪外交史料館は適切な処理を

 えたいの全く知れないX文書は、外交史料館に保管されておくべきなのか。護憲派は、9条について幣原発案説をとり、日本国憲法の「押しつけ性」を否定している。私が強く懸念するのは、外交史料館に正体不明のX文書が残され、後世のひとたちがこの文書をよりどころに幣原発案説を唱えるのではないかということである。

 私はX文書を、手続きを経て廃棄するか、あるいはその残されている経緯を付したうえで保管することが、適切な処理方法でないかと考える。

 最後に、私が民政局でマッカーサー草案の起草に参画した2人から聞いた証言を紹介しておこう。一つはフランク・リゾーの言辞で、マッカーサーの無二の部下を自任していた民政局長のコートニー・ホイットニーが、彼にこう述べたという。「朝鮮戦争が始まる前は、9条の発案はアワー・オールドマン(マッカーサー元帥を指す)と言っていましたが、戦争後はユア・オールドマン(幣原首相を指す)と言い始めました」

 もう一つは民政局次長で、マッカーサー草案作成の中心人物、チャールズ・ケーディスの言葉である。「私は、マッカーサー・幣原会談に同席していないので真相は分かりませんが、いろいろなことを考慮した結果、ミステリアスというのが私の結論です」(にし おさむ)

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