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【日曜に書く】「後輩のためにも引退したらどうですか」 経営者たちが迎える「定年後」 論説委員・井伊重之

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【日曜に書く】
「後輩のためにも引退したらどうですか」 経営者たちが迎える「定年後」 論説委員・井伊重之

 同社は委員会設置会社として有名な経営者らを社外取締役としてそろえたが、企業統治は機能していなかった。このため、東証では上場企業に相談役や顧問の人数や報酬の有無などの情報を開示させ、経営の透明性を高める狙いがある。

 しかし、問題の本質は、外部から見えにくい役職ではない。経営者の選考過程が不透明なことにある。委員会設置会社では、社外取締役が過半数を占める指名・報酬委員会が社長候補を選ぶ仕組みとなっているが、東芝ではそこで社長OBの介入を許すなど、選考過程があいまいだった。

OBは外部に活躍の場を

 自らを役員として引き上げてくれた先輩に対し、後輩たちはどうしても遠慮しがちだ。そこで社外取締役は「外部の目」となって経営を監視する役割を担う。ただ、トップが社外取締役の意見を聞き入れず、相談役たちの言うがままに動けば、社外取締役は責務を果たせない。

 そして退任した経営者たちは、もっと社外に目を向けるべきだ。経営者としての豊富な経験を生かし、別の企業の社外取締役として活躍する余地は大きいはずだ。米国ではベンチャー企業に著名な経営者OBが参加することも多い。

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