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【正論】みたま祭の公共性に再認識を 東京大学名誉教授・小堀桂一郎

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【正論】
みたま祭の公共性に再認識を 東京大学名誉教授・小堀桂一郎

小堀桂一郎・東京大学名誉教授 小堀桂一郎・東京大学名誉教授

 靖国神社の創建記念日を前に

 平成30年が明治維新百五十周年の記念年である事は夙(つと)に広く意識されてゐた。関連して明治2年6月29日に東京招魂社として創建された靖国神社が明年やはり百五十周年の記念年を迎へる事が直ぐに意識に上つて来る。本年の御創立記念日祭も間もなく斎行される。

 神社創建以来百五十年の歴史は昭和21年1月を境として判然と二つに分けられる。前半の78年は別格官幣社として国家の手厚い保護を受ける社格であつたが、後半の72年は敗戦に伴ふ占領軍の露骨な敵視政策のために国家護持の絆を断ち切られ、単立の一宗教法人としてのみ存立を認められるといふ苦境に陥れられた。

 米占領軍による靖国神社への迫害を決定付けたのは昭和20年12月15日発令の所謂(いわゆる)神道指令である。これは神社神道の概念で統括される日本の神社界一般に向けての排除と圧迫の占領方針の具体化であるが、当然、明治40年締結の国際条約であるハーグ陸戦法規第43及び第46条に真向から違反する非合法の行政指令にすぎない。

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