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【ベルリン物語】前回の覇者ドイツが波乱の幕開け…今年のW杯は素直に楽しもう

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【ベルリン物語】
前回の覇者ドイツが波乱の幕開け…今年のW杯は素直に楽しもう

 メキシコに敗れ肩を落として引き揚げるドイツイレブン=モスクワ(ゲッティ=共同)  メキシコに敗れ肩を落として引き揚げるドイツイレブン=モスクワ(ゲッティ=共同)

 この“季節”がまたやってきた。毎年ではないが、4年に1度。サッカーのワールドカップ(W杯)だ。自宅付近の繁華街ではレストランやカフェが客に観戦してもらうため、路上席にもテレビを設置する光景は4年前と変わらない。

 ドイツは前大会の覇者。当時の熱狂ぶりは忘れられない。特に準決勝で強豪ブラジルに7対1という圧勝を果たした夜は大騒ぎ。大通りは国旗を飾り、歓喜のクラクションを鳴らす車で大渋滞となり、若者はハコ乗りして国旗を翻した。

 メルケル政権の政治的な影響力も絶頂といえる時期で、海外メディアでは政治・経済の情勢とサッカーを重ね「なぜドイツは強い?」といった分析記事もよく見られた。

 「ただ、あんまり勝ち進むと、仕事が忙しくなっちゃうな…」。多忙な時期だっただけに思わず、そんな内心を漏らし、ドイツ人と楽しむ家族からは「サイテー」と冷たい視線を向けられたこともあった。

 そんな反省を胸に今回は“打算”を捨て素直に楽しもう。そう思い初戦の対メキシコ戦は近くのレストランに足を運び、路上席で観戦した。ところが結果はまさかの敗北。客席には落胆と沈黙が広がった。「2018年、ドイツはいつ目覚めるんだ!」。テレビの司会者の悲壮な言葉が耳から離れない。(宮下日出男)

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