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【日曜に書く】河野太郎外相が「勝負色」の赤ネクタイに秘めた思い 論説委員・清湖口敏

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【日曜に書く】
河野太郎外相が「勝負色」の赤ネクタイに秘めた思い 論説委員・清湖口敏

北京の中南海で中国の李克強首相(右)と握手する河野太郎外相=1月28日(共同) 北京の中南海で中国の李克強首相(右)と握手する河野太郎外相=1月28日(共同)

 先の巣鴨では選挙関係者が赤のトランクスを買っていくという。実際に穿(は)いているのかはさすがに確かめようがないが、赤のネクタイを締めて街頭に立ち、自らの行動力と情熱をアピールする候補者は少なくない。

 2012年ロンドン五輪のマラソン代表に選ばれた藤原新選手は、純白のシャツに深紅のネクタイ姿で会見に現れ、「日の丸のパワーを信じている」と語った。日章旗同様の白と赤の力強い対比は、太陽の炎のごとき神聖な力をも感じさせる。

自己主張の武器

 「日の丸が、古くから軍扇や船印として用ゐられてゐたとはいへ、明治初年以降、国旗に近いものとして定着したのは、英米仏蘭の旗と明確に対立する意匠であることが強く作用したらう。第一に、四国の国旗にない円形を大きくあつかひ、第二に、四国の旗と違つて青を排し赤一色であることが自己主張に向いてゐた」(丸谷才一著『いろんな色のインクで』)

 河野氏は、中国原潜が尖閣沖の接続水域を潜航した事件で王毅氏に抗議した。が、中国側の具体的説明はなかったという。融和に注力するあまり、河野氏は自らの“赤備え”を生かしきれなかったのかもしれない。

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