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【日曜に書く】日大「失敗の本質」 甘い想定、逆ギレ会見、逃げた?トップ… 論説委員・鹿間孝一

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【日曜に書く】
日大「失敗の本質」 甘い想定、逆ギレ会見、逃げた?トップ… 論説委員・鹿間孝一

日大・田中英寿理事長  日大・田中英寿理事長 

 ◆逃げた?トップ

 危機管理はトップが責任をもって対応しなければならない。

 平素から悪い情報が迅速に上がってくる体制を整備し、損失は覚悟の上で、二次被害、損失の拡大防止に全力を尽くす。なによりトラブル時に、トップは逃げないことが大切だ。

 日大のトップである田中英寿(ひでとし)理事長は、問題が発覚して以降、一度も会見していない。学内の会合は別にして、公には謝罪も自らの責任への言及もない。これでは逃げていると思われても仕方あるまい。

 日大は弁護士7人からなる第三者委員会を設置した。関係者から聞き取り調査などを行い、7月下旬に結果を報告するという。

 すでに関東学生アメリカンフットボール連盟は、監督とコーチが反則行為を指示したと認定し、処分を下している。いまさら何を調査し、どんな報告をまとめるというのか。これも後手に回った。

 日大のイメージは失墜した。学生の就職活動や入試にも影響が出そうだ。まれに見る危機管理の失敗例といえよう。

 第三者委を設けるなら、こちらを検証してはどうか。危機管理学部の貴重な教材になるはずだから。(しかま こういち)

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