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【主張】財政健全化計画 黒字化への覚悟伝わらぬ

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【主張】
財政健全化計画 黒字化への覚悟伝わらぬ

 19~21年度を基盤強化期間として社会保障改革などに重点的に取り組む。PBと債務残高、財政収支の3つに中間目標も設けた。

 多様な指標で進捗(しんちょく)を検証することには意味がある。だが、内閣府の中長期試算では、新たな改革を講じなくても、今回の計画で掲げた債務残高と財政収支の目標を達成できる見通しである。身を切る改革への意志は弱い。

 社会保障費などの伸びを抑制する「目安」の数値は盛り込まなかった。旧計画では社会保障費増加額を16~18年度の3年で1・5兆円程度にすると明示し、成果を挙げた。今回も高齢化相当分に抑える方針は踏襲したが、数字なしで実効性を担保できるだろうか。

 財政に余裕を持たせておかなければ、震災や景気悪化時に機動的な動きは難しくなる。安全保障環境が厳しさを増す中、真に必要な防衛予算も捻出できない。いずれも忘れてはならない視点だ。

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