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【日曜に書く】傾聴に値するマハティール氏の〝日本への提言〟 未来を問うことこそ重要 論説委員・河村直哉

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【日曜に書く】
傾聴に値するマハティール氏の〝日本への提言〟 未来を問うことこそ重要 論説委員・河村直哉

マハティール氏(共同) マハティール氏(共同)

 平成11年、取材でマレーシアを訪ねる機会があった。情報技術を生かした都市建設に取り組んでいた。伸び盛りの国という印象を持った。当時のリーダーもマハティール首相である。

 経済誌の記者と屋台に行った。とても甘いミルクティーの味と、過去ではなく国の将来について明るく話す彼の笑顔が、記憶に残る。

苦言も呈する

 マハティール首相は1980年代から、戦後日本の復興と成長に学ぶ「ルック・イースト」政策を進めた。

 しかしただ日本にならえばよいといっているわけではない。ことにバブルが崩壊して経済的に迷走する日本には、さまざまな苦言も呈している。

 日本的な経営スタイルや終身雇用制を変えたことに関して。

 「今や日本人が自信を喪失している。欧米諸国に受け入れられようと、日本人は日本的なもののほとんどすべてを拒否しようとしている。その過程で自らを弱め、多くの場合、失敗をした」(『アジアから日本への伝言』、平成12年)

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