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【主張】米朝の中止を通告 偽りの非核化は通じない 日米は対北圧力強化へ結束を

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【主張】
米朝の中止を通告 偽りの非核化は通じない 日米は対北圧力強化へ結束を

 《習近平氏の責任も重い》

 通告を受け、北朝鮮は直ちに金桂寛第1外務次官の名で談話を発表した。それは、崔氏の談話について弁明しつつ、米側の再考を促している。

 ならば自ら動くしかない。言葉の挑発はもちろん、武力の威嚇で対話への道が開けると考えるのは思い違いである。

 トランプ氏は金正恩氏が2度目の訪中後、強気になったと指摘した。後ろ盾となった習近平国家主席の責任は重い。影響力は正しく行使すべきだ。

 一方、韓国の文大統領は米朝の仲介役として振る舞い、金正恩氏に経済協力などを約束した。北朝鮮を対話に引き出したのは国際社会の圧力である。同じく思い違いをすべきではない。

 懸念されるのは中国、韓国で、制裁の緩みがみられることだ。国連制裁が解除されたわけではない。厳格な履行を今一度、徹底しなければならない。

 日本も傍観してよい立場でないことはむろんである。北朝鮮の核戦力の脅威は間近にあり、何ら減じていない。米朝交渉の途絶で、危機が強まる可能性もある。その現実を直視すべきだ。

 北朝鮮の軍事挑発の再開や、米国との武力衝突も排除できない。あらゆる事態を想定し、備えておかなければならない。

 米朝会談に伴う展開は困難になったが、拉致問題解決への努力を止めてはならない。その場合も、対話のための対話となっては無益だ。拉致被害者全員の帰国を実現するための話し合いとすべきことはいうまでもない。

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