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【正論】自民党は改憲主導の役割果たせ 百地章国士舘大学特任教授・日本大学名誉教授

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【正論】
自民党は改憲主導の役割果たせ 百地章国士舘大学特任教授・日本大学名誉教授

百地章氏 百地章氏

 にもかかわらず、反対派が憲法審査会の開催をボイコットしてきたのは、憲法改正原案を作成するのが憲法審査会だと誤解しているからだろう。反対派は審査会さえ開かなければ憲法改正を阻止できると錯覚していると思われる。

 ≪審査会は政局離れ粛々と審議を

 もう一つ、反対派が勘違いしていると思われるのは、憲法改正原案が国会に発議された場合の対応だ。国会法を見れば分かるように、国会議員によって発議された「憲法改正原案」は、通常の議員立法と同じ性格を持つ。それ故、憲法改正原案が国会議員によって発議されれば、国会の他の委員会同様、憲法審査会には原案を審査する義務(責務)がある。このことを再確認する必要があろう。

 自民党がまとめた改憲案のうち「自衛隊の明記」であれば、日本維新の会や新「希望の党」の賛成が得られる可能性は十分あり得よう。また、与党・公明党はこの案の提案者でもある。それ故、国民の負託に応え、国会による憲法改正の発議を実現するため、自民党が主導して公明・維新それに新希望に呼びかけ、速やかに改正原案の取りまとめ作業に取り掛かるべきではないか。そして国会に共同提出すべきである。憲法改正原案が各議院に発議されれば、憲法審査会には審査を拒む理由などないからだ。

 憲法審査会は他の委員会と異なり、政局を離れて粛々と審議を行うものとされてきた。それは発足以来の慣行であり、衆参両院の「憲法審査会規程」の示すところだ。その8条には「憲法審査会は、国会の閉会中でもいつでも開会できる」旨、明記されている。憲法審査会の覚醒に期待する。(ももち あきら)

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