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【主張】武田の大型買収 世界に確かな存在感示せ

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【主張】
武田の大型買収 世界に確かな存在感示せ

 このため、武田は海外に活路を見いだすことにした。利益率の高い希少疾患治療薬に強いシャイアーは新薬候補も多く抱え、米国市場が売り上げの中心を占める。武田は同社の買収を通じて新たな収益源と米国市場の獲得を狙う。

 ただ、大型買収の実現には、武田の株主総会で了承を取り付けなければならない。株主からは巨額買収に不安の声も上がる。買収費用の回収懸念などで同社の株価は大きく下げている。将来の成長などの成算を株主に対して説明を尽くし、理解を得てほしい。

 日本企業による昨年の海外企業のM&A件数は、670件余と過去最多を記録した。だが、東芝の米ウェスチングハウス買収は、1兆円の損失を計上し、東芝の経営を揺るがす事態となった。その後も日本企業による海外企業買収で損失の計上が頻発している。

 海外投資に対するリスク管理の徹底や投資基準の明確化などが重要なのは言うまでもない。

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