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【主張】神鋼品質不正 再発防止に資する捜査を

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【主張】
神鋼品質不正 再発防止に資する捜査を

 アルミニウムや銅製品などの品質データを改竄(かいざん)していた神戸製鋼所を、東京地検特捜部と警視庁が合同で捜査中だ。

 改竄には、虚偽表示などを禁じた不正競争防止法違反の疑いがあるとみているのだろう。産業界を揺るがした品質不正は、刑事事件に発展する可能性が出てきた。

 この問題は、日本の製造業に対する世界の信頼を失墜させた。捜査当局は品質不正の全容を徹底的に解明してほしい。産業界の再発防止にも必要となろう。

 神鋼は顧客と約束した品質水準に達していない製品について、遅くとも1970年代から国内外600社以上に販売していた。中には、利用者の安全に直結する自動車や航空機向けの部品なども含まれていた。

 不正発覚後の点検で出荷した製品の安全性に問題はなかったという。しかし、日本のものづくりへの定評を傷つけた責任は重い。

 同社は国内外における20以上の工場や子会社で品質データを改竄したり、検査自体を実施せずに数値を偽ったりしていた。原発にも一部で部品が使われ、その安全検査のため、再稼働が遅れるなどの影響が出ている。

 すでに神鋼は、前経営陣が引責辞任して新社長が就くなど、再出発を切った。ただ、一連の不正には過去の役員2人や40人以上の社員が関与し、執行役員も黙認していたことが判明している。組織ぐるみともいえる不正に対し、徹底した捜査が欠かせない。

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