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【日曜に書く】論説委員・清湖口敏 する?しない?どっちやねん

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【日曜に書く】
論説委員・清湖口敏 する?しない?どっちやねん

 俳句は若い頃に高浜虚子を師系とする結社に属して句作に励んだことがあるが、川柳の方はごくわずかの投句経験があるにすぎない。とはいえ関心がないわけではなく、川柳マガジンという月刊誌を今でも時々買っては、楽しく読んでいる。

 強い印象を受けメモに書き留めた句も相当ある。例えば〈哲学の道にお金が落ちている〉(村田倫也)。こういう句に出合うと、俳句にはない“柳味”のすごさに圧倒されてしまう。

 前田咲二さん

 西田幾多郎先生なら金を拾って交番に届けたろうか。それとも思索の邪魔になるからと無視し、「吾(わ)が行く道を吾(われ)は行くなり」を決め込んだろうか。学問と金。聖と俗。これらは「絶対矛盾」であるのか。金や俗を避けて真理や人間の探究は成り立つのか…と考えるうち、この句は禅の公案そのものではないかと気づかされたのだった。

 新聞の川柳欄にもよく目を通す。本紙の「テーマ川柳」(復本一郎選)は言うに及ばず、読売新聞の「時事川柳」も大好きである。「前田咲二(さくじ)」の名を知ったのも大阪在勤時に時事川柳欄で目にしたのがきっかけで、同欄の選を担当していた。

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