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【ソウルからヨボセヨ】韓国化でメディア・サービスが低下した板門店取材、米軍中心時代が懐かしい

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【ソウルからヨボセヨ】
韓国化でメディア・サービスが低下した板門店取材、米軍中心時代が懐かしい

南北首脳会談が開かれる板門店の「平和の家」の前でリポートする外国人記者ら=18日(桜井紀雄撮影) 南北首脳会談が開かれる板門店の「平和の家」の前でリポートする外国人記者ら=18日(桜井紀雄撮影)

 来週、南北首脳会談が行われる南北非武装地帯の板門店(パンムンジョム)が改めて関心を集めている。ソウル北方、約50キロにあり、東西冷戦時代の初期に共産陣営と自由陣営の代理戦争になった朝鮮戦争(1950~53年)の休戦会談が行われたところで、今も南北双方の警備兵が対峙(たいじ)している。

 89年、東西ドイツ統一でベルリンの壁が無くなった後、世界で唯一残る“冷戦時代の化石”といわれる。日常的には会談場などいくつかの建物と警備兵が見えるだけの静かな風景で、国際的な観光スポットになっている。

 朝鮮戦争は米軍をはじめ多国籍の国連軍が史上初めて参戦し、朝・中共産軍の“侵略”を押し戻した。戦争が国際化したため、板門店の南(韓国)側は今も形式的には国連軍管轄になっている。したがって非武装地帯は通称「DMZ(ディミリタライズド・ゾーン)」で、板門店の南北共同警備区域は「JSA(ジョイント・セキュリティー・エリア)」と、いずれも元は英語だった。

 ところがJSAの警備体制は近年、米軍(国連軍)より韓国軍中心になり“韓国化”が進んだ。その結果、メディア・サービスが低下し板門店取材は不自由になった。外国人記者にとってはメディア重視でサービス満点だった米軍中心時代が懐かしい。(黒田勝弘)

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