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【正論】大局観を持ち危機を乗り切れ JR東海名誉会長・葛西敬之

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【正論】
大局観を持ち危機を乗り切れ JR東海名誉会長・葛西敬之

JR東海名誉会長 葛西敬之氏 JR東海名誉会長 葛西敬之氏

 対中優位の確保に腰上げた米国

 金正恩朝鮮労働党委員長が米朝会談に先立ち、急遽(きゅうきょ)北京を訪問し習近平国家主席と会談した。中国側の発表によれば、北朝鮮は朝鮮半島の非核化に条件付きで賛成し、段階的に実現することで合意したとされる。

 この動きは、最近とみに強まりつつある米国の対中警戒心を意識したうえでの中国の演出のように感じられる。中国が真の非核化に向けて北朝鮮にプレッシャーをかけるのか、はたまた現状維持を企図して北朝鮮をかばうのかは、米国の決意と同盟国・日本や国際社会の結束次第ということだろう。

 21世紀、国際政治の主舞台はアジア、太平洋・インド洋地域となり、中国との間に勢力均衡を確立する必要があるという認識が米国でも高まってきた。

 そこでまず米国は「核態勢見直し」の中で戦略核兵器を更新し、非戦略核兵器の新規開発と再配備を進めて抑止態勢を強化するとともに、抑止が破れた場合の核使用を否定しない方針を明確にした。

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