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【風を読む】米韓FTAが示す危うい教訓 論説副委員長・長谷川秀行

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【風を読む】
米韓FTAが示す危うい教訓 論説副委員長・長谷川秀行

 米韓は通貨安誘導を防ぐ為替条項をまとめることでも合意した。TPP交渉時にも米議会でこれが求められたが、通商協定と為替は別物だというのが各国の理解だった。このため、TPPとは全く別の形で為替に関する共同宣言を出し、米国と折り合いをつけた経緯がある。

 トランプ大統領は日本が円安誘導をしていると批判したこともある。米韓間で為替条項が息を吹き返したことにより、対日輸出の拡大に向け円安是正を強引に迫る局面もあり得よう。

 交渉不調時の在韓米軍撤退を示唆するなどトランプ氏の取引外交も相変わらずだった。日本にも同様の揺さぶりをかけるのか。多国間より2国間協定の方が国益に資すると考えるのがトランプ流だ。米韓合意でその意を強くしたならやっかいである。うかつに乗るのは危うい。

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