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【正論】北の完全非核化へシナリオ描け 同志社大学教授・村田晃嗣

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【正論】
北の完全非核化へシナリオ描け 同志社大学教授・村田晃嗣

同志社大学教授の村田晃嗣氏(恵守乾撮影) 同志社大学教授の村田晃嗣氏(恵守乾撮影)

 ≪「既視感」覚える東アジア情勢≫

 「既視感」(デジャビュ)という言葉がある。

 1971年7月のことである。アメリカのリチャード・ニクソン大統領は翌72年に中国の首都・北京を訪問すると表明した。米中対立を外交の大前提としてきた佐藤栄作内閣には、大打撃であった。

 しかも、佐藤首相が外務省から日本の頭越しの米中接近を知らされたのは、大統領によるテレビ発表のわずか数分前にすぎなかった。

 それから1月後の8月には、ニクソン大統領は金とドルとの交換停止や10%の輸入課徴金などの新経済政策を発表した。やがて、世界経済は1ドル360円といった固定為替相場制から変動為替相場制に突入した。これらは2つのニクソン・ショックと呼ばれる。

 7年を超えた佐藤長期政権は、翌72年の沖縄返還を花道に退陣を余儀なくされた。

 他方、外交政策や経済政策で豪腕を振るった「帝王的大統領」が、ウォーターゲート事件のために3年後に任期の半ばで辞任するとは、当時誰も夢想だにしなかったであろう。

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