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【主張】角界の不祥事 組織運営のあり方変えよ

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【主張】
角界の不祥事 組織運営のあり方変えよ

 日本相撲協会は続投が決まった八角理事長(元横綱北勝海)の下で新体制を発足させた。

 昨秋の元横綱日馬富士による十両貴ノ岩への傷害事件以降も、力士の暴力は後を絶たず、協会は統治能力を欠いたままである。この現状は看過できない。

 暴力根絶への取り組みは言うまでもなく、外部理事を軸とした組織運営への転換を進めることが、新体制の責務だ。

 協会と対立し、弟子の貴公俊(たかよしとし)による暴行で監督責任を問われた貴乃花親方(元横綱)は、先の理事会で最下位の「年寄」に降格された。一時は理事として「改革の旗手」と期待されたが、めぼしい改革案もないままの協会批判は角界の混乱を深めただけだった。処分は当然である。

 貴乃花親方に対しては、親方業務を取り上げる「契約解除」を求める声もあった。協会が現役時代の多大な功績や人気を勘案し、降格で済ませたことを貴乃花親方は自覚してほしい。

 春場所は15日間とも満員札止めとなり、懸賞は地方場所最多の1825本を数えた。テレビ桟敷で夕方の中継に固唾をのむお年寄りも多い。大相撲は今のところ、ファンの度量に何とか支えられている。不祥事の連鎖は、それをあざ笑うものだ。

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