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【主張】中学の道徳教科書 信頼や公正を軽んじるな

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【主張】
中学の道徳教科書 信頼や公正を軽んじるな

 中学の道徳教科書の検定が初めて行われた。正式教科となるのに伴い、8社が申請し合格した。「信頼」「公正」など徳目を踏まえた検定が行われたのは妥当である。

 こうした徳目には社会生活で欠かせない普遍的価値がある。それが戦後の学校教育で軽視されてこなかったか。授業を見直す転機としたい。

 学習指導要領では、「節度」など自分自身のこと、「思いやり」「遵法精神」など他人や社会との関わり、さらに「畏敬の念」といった生命や自然の崇高さに関する徳目が掲げられ、指導の狙いが簡潔に示されている。

 検定はこれに基づき、足りない内容について修正が求められた。「価値観の押しつけ」といった批判は当たらない。教科化を提言した中央教育審議会が言うように、道徳の授業は立場の違いなどを踏まえ多角的に考える力を養う。押しつけとは対極にあることを忘れないでもらいたい。

 文部科学省は、考え、議論する授業を目指している。教科書にも討論する上でのヒントなど工夫がみられる。だからといって生徒に勝手に考えさせるだけでは教育にならない。

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