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【千野境子の視線】ラオスは中国の支配圏か

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【千野境子の視線】
ラオスは中国の支配圏か

ラオス・ボーテン中心部で見かけた中国語の看板。一帯一路の文字が躍る ラオス・ボーテン中心部で見かけた中国語の看板。一帯一路の文字が躍る

 チベット高原から中国、ミャンマー・ラオス国境、タイ・ラオス国境、カンボジア、ベトナムと6カ国約4200キロを下って南シナ海に注ぐ東南アジア最長のメコン川。海のないラオスにとっては大動脈であり生命線である。

 同国初にして最大のナムグムダムも首都ビエンチャン北方約100キロ、メコンの主要支流ナムグム川中流域にある。好立地のおかげで堤体積に比べて総貯水量が大きく、本邦最大の岐阜・徳山ダムの10倍強、約70億立方メートルと途方もない。

 今、日本のコンソーシアムが2020年11月完成を目指し6号機を増設中だ。工事現場なのにシーンと静か。日本で蓄積した稼働中のダム堤体に穴を開ける技術を海外で初めて採用、既設号機の発電や環境に配慮し発破を使わず、騒音や漏水、粉塵(ふんじん)などを最大限抑えている。

 「初めてのことばかり。神経が疲れます」との技術者の言葉には、だから自負も感じられた。環境評価の若い女性も加わり、チームは和気藹々(あいあい)だ。

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