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【正論】「ロシアゲート」の全体像を見よ 元駐米大使・加藤良三

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【正論】
「ロシアゲート」の全体像を見よ 元駐米大使・加藤良三

加藤良三氏 加藤良三氏

 ≪トランプ氏弾劾に集まる関心≫

 「ロシアゲート」の追及は早晩トランプ米大統領弾劾に行きつくのか。ティラーソン国務長官も更迭され「そして誰もいなくなった」米政府は瓦解(がかい)に向かうのか。関心はそこに集まるのだが、以下の点は銘記されるべきだと思う。

 弾劾については、アメリカ合衆国憲法第2条第4節で、「大統領並びに副大統領、文官は国家反逆罪をはじめ収賄、重犯罪や軽罪により弾劾訴追され有罪判決が下れば、解任される」と明記されている。弾劾訴追権は下院が、弾劾裁判権は上院が有する。

 手続きの大枠は次のようなことである。

 ・弾劾は下院で発議し、司法委員会が調査をし、過半数の支持で弾劾勧告

 ・下院全体で協議後、過半数の支持をえて上院に送付される

 ・上院で審理開始され、必要に応じて証人尋問ならびに反対尋問を行い、上院3分の2以上の同意があれば、大統領は罷免される

 ・大統領が罷免された場合は、副大統領が大統領になる

 これまで下院が弾劾訴追した大統領はアンドリュー・ジョンソンとビル・クリントンの2人いるが、上院で有罪とされ、罷免された者はいない。

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