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【正論】「プーチン4・0」に漂う暗闇 北海道大学名誉教授・木村汎

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【正論】
「プーチン4・0」に漂う暗闇 北海道大学名誉教授・木村汎

北海道大学名誉教授・木村汎氏(川口良介撮影) 北海道大学名誉教授・木村汎氏(川口良介撮影)

 ロシア大統領選で、プーチン氏が通算4選を果たした。不測の事態が起こらない限り、プーチノクラシー(プーチン統治)が2024年まで続くことになる。今回は大局的な展望について語ってみたい。「プーチン4・0」には、理論的に次のシナリオがありうる。

≪ブレジネフ以上の停滞状態に≫

 まず第一は、懸案の諸改革が試みられるとの予想である。だが、このシナリオは以下の理由で単なる希望的観測にすぎないだろう。かつてブレジネフ政権は18年に及ぶ長期政権となり、政治、経済、社会はすっかり「停滞」した。レーガン米大統領によって「戦略防衛構想(SDI)」-別名、「スターウォーズ計画」-の挑戦を受け、体制崩壊を導く遠因の一つになった。

 事実上、ほぼ四半世紀に及ぶプーチン政権が、ブレジネフ政権以上の「停滞」状態に陥ることは、ほぼ間違いないのではなかろうか。トランプ米大統領は、かつてのレーガン氏同様、ロシアに軍拡競争を挑む意図を隠していない。プーチン氏もまた選挙直前の3月1日の年次教書演説で挑戦に応じるとの強気な姿勢を示した。

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