産経ニュース

【正論】北極海問題で日本の存在感示せ 日本財団会長・笹川陽平

ニュース コラム

記事詳細

更新

【正論】
北極海問題で日本の存在感示せ 日本財団会長・笹川陽平

日本財団の笹川陽平会長(栗橋隆悦撮影) 日本財団の笹川陽平会長(栗橋隆悦撮影)

 ≪10年後の夏場は氷が姿を消す≫

 北極海の温暖化が他地域の2倍の速さで進んでおり、10年後には夏場の氷が完全に姿を消す可能性が高くなった。海氷が融解し北極海航路が実用化されれば、アジアとヨーロッパの距離はマラッカ海峡・スエズ運河を経由する南回り航路に比べ30%以上短縮され、北極海に眠る石油、天然ガスの活用も現実化する。

 一方で温暖化に伴う海水温上昇や酸性化、グリーンランドなどの氷床融解に伴う海面上昇など地球環境全体、とりわけ人類の生存基盤である海の危機も深刻化する。

 わが国は国立極地研究所などの各国に先駆けた研究観測で、国際的にも高い評価を得てきた。法が支配する適正な北極海の利活用に向けたルール作り、地球環境全体に大きな影響を与える北極海の気象予測など幅広い国際貢献を一層、強化する必要がある。

 北極に関しては1996年、ロシア、カナダなど北極圏8カ国が北極評議会(AC)を設立、持続可能な開発や環境保護などを話し合い、非北極圏国13カ国がそのオブザーバー国となっている。わが国も2013年、中国、韓国とともにオブザーバー国に選ばれている。

続きを読む

関連ニュース

「ニュース」のランキング