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【正論】巧妙な北の戦術に攻勢をかけよ 拓殖大学総長・森本敏

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【正論】
巧妙な北の戦術に攻勢をかけよ 拓殖大学総長・森本敏

拓殖大学総長・森本敏氏(荻窪佳撮影) 拓殖大学総長・森本敏氏(荻窪佳撮影)

 他方、北朝鮮が最終目標とする核・ミサイルの抑止力構築は未完成である。しかしこれを急いで達成するには障害が多すぎる。資源も万全とはいえない。そこで韓国や米国との対話を始めるという路線変更を取ろうとしている。文在寅・韓国大統領は南北対話を強く期待していたので、呼びかけに応じてくるし、支援・援助を取り付けるのも容易とみたのであろう。文氏が6月の地方選挙を前に、支持率を上げたいと考えていることも計算に入れたに違いない。

≪米国は実効性ある手段で対応を≫

 また、秋に中間選挙を控えた米国も対話に乗ってくるし、そうなれば日米韓の分断を図り、次の挑発活動までの時間稼ぎができるとみたのかもしれない。

 しかし、北朝鮮は米韓合同軍事演習が始まるまでに、演習規模の縮小などを要求してくる可能性は排除できない。北朝鮮は米韓が合同演習を装って北朝鮮を攻撃してくるのを恐れているともいわれる。合同演習に理解を示しているものの容認しているわけでない。対話の間、核・ミサイル実験の凍結を約束しても、挑発が再開するなら時間稼ぎをしただけのことであり、廃棄が実現しなければ全く意味はない。今後2つの首脳会談が実現するまでに、解決されるべき問題は多い。

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