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【主張】公文書書き換え 国民への重大な裏切りだ 「信なくば立たず」忘れるな

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【主張】
公文書書き換え 国民への重大な裏切りだ 「信なくば立たず」忘れるな

夜になっても電気が灯る財務省=12日午後、東京都千代田区(桐山弘太撮影) 夜になっても電気が灯る財務省=12日午後、東京都千代田区(桐山弘太撮影)

 都合の悪いことを隠すため、公文書をこっそりと書き換えるのは改竄(かいざん)というべきである。

 国会答弁を取り繕うために不正を働き、どんどんボロが出てきた。「役所の中の役所」ともいわれる財務省の官僚が、公文書の書き換えで公正であるべき行政をねじ曲げていた。お粗末ではすまない行いである。

 行政内部の問題にとどまらないのは、安倍政権が国会答弁や記者会見で、事実に基づかない説明を続けてきたことである。結果として、政権そのものに対する国民の信頼を傷つけたことを、直視しなければならない。

 国会議員に提示する文書の書き換えは、立法府の軽視である。与野党を問わず、厳しく対処しなければならない。

 安倍首相は昨年6月の記者会見で、森友学園や加計学園の問題への対応を反省し、「信なくば立たず」と語った。政治とは国民の信頼がなければ成り立たないという孔子の言葉である。

 「真摯(しんし)に説明責任を果たしていく」とも語っていたが、これまでの対応や行政機関への指導監督の欠如をみるかぎり、反省は生かされていなかった。

 ≪「数の力」で真摯さ欠く≫

 書き換え疑惑が報じられてからの対応が鈍かった点は目を引いた。大阪地検に決裁文書の原本を提出したため、対応が難しいという言い訳でしのげると考えたのだろうか。巨大与党の数の力が、真摯な解明を不要としたのか。

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