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【正論】今こそ対北政策で心すべきこと 防衛大学校教授・神谷万丈

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【正論】
今こそ対北政策で心すべきこと 防衛大学校教授・神谷万丈

神谷万丈・防衛大学校教授(古厩正樹撮影) 神谷万丈・防衛大学校教授(古厩正樹撮影)

 北朝鮮には「右にカーブを切る際には、予(あらかじ)め左に大きくカーブしておく」というパターンも観察されてきた。何らかの問題で譲歩の姿勢を示さざるを得ないとき、北朝鮮は、その前にことさらに緊張を高めるような行動をとることが多い。その後に強硬度を下げてみせると、実際以上に大きな譲歩をしたかのような印象を与えることができる。北は、こうした目くらまし戦術を常套(じょうとう)手段にしている。

 ≪緩みない圧力をかけ続けよ≫

 今回の北朝鮮の「微笑外交」は、まさにこの戦術の実践なのではないか。確かに北は、米韓との緊張を和らげる行動に出た。だが考えてみると、その緊張は北自身の行動が高めたものなのだ。しかも緊張が和らぐとはいっても、先に述べたように、過去1年間に高まった北の脅威は手つかずだ。さらに言えば、仮に北がこの1年の核・ミサイル開発の成果を全て手放したとしても、以前からあった核とミサイルの能力は残るのだ。

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