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【日曜に書く】〝不公平〟な南北合同チーム 真の敗者はIOCである 論説委員・別府育郎

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【日曜に書く】
〝不公平〟な南北合同チーム 真の敗者はIOCである 論説委員・別府育郎

2月14日、アイスホッケー女子の南北合同チーム「コリア」に声援を送る北朝鮮の応援団=韓国・江陵(共同) 2月14日、アイスホッケー女子の南北合同チーム「コリア」に声援を送る北朝鮮の応援団=韓国・江陵(共同)

 そして敗者はいつか、スポーツに救われる。スポーツには本来、その力がある。

五輪を壊す者

 では、平昌五輪の真の敗者は誰か。それはスポーツを壊す者だろう。スポーツはルールによって成り立っている。ルールを破壊すれば存在価値を失う。

 韓国を取り込みたい北朝鮮と融和を功績としたい韓国は、アイスホッケー女子の南北合同チームを組んで五輪に臨んだ。特例として大会登録選手枠の増大を認めたのは、あろうことか、国際オリンピック委員会(IOC)である。

 スポーツの守護者であり、五輪の司祭者であるべきIOCが基本ルールを曲げたのだ。

 選手の消耗が激しいアイスホッケーで登録選手数に差があるのは、著しく不公平である。対戦国や、何より韓国チームの不満を押さえ込んだ政治の介入をIOCが助長した。これはスポーツの否定である。

 作り物の合同チームは感動を呼ばない。全敗に終わった最終戦のスタンドに「美女応援団」の姿はなく、閉会式で韓国選手団は統一旗を持たず、自国の太極旗のみを振った。それが冷徹な現実である。南北合同チームを絶賛したIOCのバッハ会長の閉会の辞が、なんとむなしく聞こえたことか。

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