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【正論】広辞苑の台湾記述は誤りである 拓殖大学学事顧問・渡辺利夫

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【正論】
広辞苑の台湾記述は誤りである 拓殖大学学事顧問・渡辺利夫

10年ぶりに改訂された「広辞苑」を見る男性=12日午前、東京都千代田区の三省堂書店神保町本店 10年ぶりに改訂された「広辞苑」を見る男性=12日午前、東京都千代田区の三省堂書店神保町本店

≪中国の26番目の省として記載≫

 日本と中国の国交が樹立されたのは、1972年9月の日中共同声明によってである。この声明についての項目が岩波書店の『広辞苑』に掲載されたのは、91年の第4版第1刷においてであった。そこには「一九七二年九月、北京で、田中角栄首相・大平正芳外相と中国(中華人民共和国)の周恩来首相・姫鵬飛外相とが調印した声明。日中の国交回復を表明した」と淡々と書かれていた。

 しかし、98年の第5版では「日本は中華人民共和国を唯一の正統政府と認め、台湾がこれに帰属することを承認し、中国は賠償請求を放棄した」と改訂された。台湾の帰属先を中国だと明記したのである。

 台湾が中国に帰属するとは、日中共同声明のどこにも記されてはいない。「日本李登輝友の会」は記述に訂正を求め、岩波書店は2011年の第6版の重版で「中華人民共和国を唯一の正統政府と承認し、台湾がこれに帰属することを実質的に認め、中国は賠償請求を放棄した」とした。「実質的に」が挿入され、今年1月に発売された第7版でもこの記述が踏襲されている。

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