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【風を読む】首相が安保の現実を語る時代 論説副委員長・榊原智

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【風を読む】
首相が安保の現実を語る時代 論説副委員長・榊原智

参院本会議で答弁する安倍首相=1月26日午前 参院本会議で答弁する安倍首相=1月26日午前

 2月14日の衆院予算委員会では、専守防衛のもとでは「相手からの第一撃を事実上甘受し、国土が戦場になりかねない」と述べ、日本が金科玉条としてきた防衛戦略の欠陥を指摘した。

 いずれも、もっともな発言である。国際常識を備えた専門家の間では分かっていた点ではあるが、歴代首相が正面から論ずることはなかった。一昔前なら、空想的平和主義勢力から総攻撃され、政権がぐらついてもおかしくなかったであろう。

 しかし、今はそこまで愚かなことは起きない。安全保障環境が厳しさを増した反映である。

 語るべき防衛上の問題はほかにもあるが、国政の最高責任者が勇気をもって国民に真実を伝え始めたのは喜ばしい。

 その上で必要なのは、安倍首相の指摘を政府・与党が重く受け止めて共有し、国民に丁寧に説明していくことだ。それが、現実的、建設的な安全保障論議と政策の展開につながる。

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