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【清水満のスポーツ茶論】プロ60年目の王さんと宮崎の風景

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【清水満のスポーツ茶論】
プロ60年目の王さんと宮崎の風景

宮崎キャンプの会場入りするソフトバンク・王貞治球団会長=宮崎市、生目の杜運動公園(撮影・仲道裕司) 宮崎キャンプの会場入りするソフトバンク・王貞治球団会長=宮崎市、生目の杜運動公園(撮影・仲道裕司)

 鍛錬の地だった。

 「球界初という陸上競技専門のコーチもいて、とにかく走らされた記憶があるんだ。でも、それで自分自身も下半身が鍛えられたと感じているし、おかげで選手寿命も延びたと思う」

 いまでこそ40代選手も珍しくないが、30歳を過ぎると峠を越えたといわれた時代、王さんは40歳までプレー。打撃の礎となる強靱(きょうじん)な下半身も鍛えられた。

 さらに…。

 「川上(哲治)監督の方針で大リーグのドジャースから導入した投内連係などフォーメーション練習を重視してた。バントシフトなどサインプレーに多くの時間を割いていたね」

 いまでは常識となっているサインプレー。当時は巨人だけの“特権プレー”だった。かくしてV9(65~73年)という偉業、強い巨人は宮崎で熟成されていったというのである。

 10日、宮崎60年を記念した「ジャイアンツVSホークスOB戦」が当地で開催された。総監督を務めた長嶋茂雄さん(巨人軍終身名誉監督)、4番として先発出場した王さんに観客は一番熱い声援を送った。いまだにON人気のすごさを物語るシーンである。

 王さんは年明けにインフルエンザにかかって体調が心配されたが、現役時代さながらの一本足打法で観客を魅了、存在感を示した。

 「いまホークスにいるけどGIANTSという6文字は心に染みこんでいる。何より地元の人に楽しんでもらえたのが良かった」

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