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【主張】羽生金メダル 感謝の心が育てた快挙だ

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【主張】
羽生金メダル 感謝の心が育てた快挙だ

 なんと強い男だろう。平昌五輪のフィギュアスケート男子で、羽生結弦がソチ大会に続く連覇を圧勝で果たした。日本選手団の今大会最初の金メダルである。しかも、初出場の宇野昌磨が銀メダルに輝いた。

 技と美しさを競うフィギュアスケートで日本男児のワンツーフィニッシュはもちろん五輪史上初である。ありったけの賛辞を贈りたい。

 金メダルを決めたフリーの演技を終えた羽生は、両手で右足首を包み、片膝をついてリンクの氷に手のひらで触れた。それが彼の、感謝の儀式だった。

 昨年11月、NHK杯の公式練習中に右足首を痛め、氷に乗ることさえできない日々が続いた。平昌五輪への出場も危ぶまれた。それでも自身を信じ、復活へ向けて、あらゆる努力を重ねた結果の五輪連覇である。

 氷上の華やかさとは対照的に、羽生の競技人生は、過酷な経験や故障との戦いの連続だった。

 高校1年の時に東日本大震災に被災し、避難所生活も経験した。周囲の惨状にスケートを続けていいのか、悩んだ時期もある。

 競技生活を続行させてくれたのは、多くの被災者の励ましの声だった。ソチの金メダルは、そうした声援への恩返しであり、羽生はまず、彼らへの感謝の気持ちを言葉にした。

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