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【正論】なぜ親方は101人もいるのか、なぜ首相は平昌五輪開会式に行ったのか…国家を強くする「常識」を持とう 筑波大学大学院教授・古田博司

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【正論】
なぜ親方は101人もいるのか、なぜ首相は平昌五輪開会式に行ったのか…国家を強くする「常識」を持とう 筑波大学大学院教授・古田博司

会談の冒頭、握手をかわす安倍首相と韓国の文在寅大統領=9日、韓国・平昌(代表撮影・共同) 会談の冒頭、握手をかわす安倍首相と韓国の文在寅大統領=9日、韓国・平昌(代表撮影・共同)

≪サバイバルについて行けるか≫

 だから文教政策は大事なのである。藤原正彦さんが「愚かなる小学校英語」(『週刊新潮』)で諭している。2020年から小学校の英語が教科に格上げされる。教科書が作られテストが行われ、通知表に成績がつく。でも、小学校教諭で英検準1級以上を持つものは1%もいない。また教師の過労死が増えるだけ。それで子供の頃から英語をうまく操る人への憧れと劣等感を育むだけ。常識で分かることを論理的に言わなければならない。

 会社でも銀行でも、官庁でも大学でも相撲界でも、いま上の方の人たちに物の分からない人が増えている。物が分からないというのは、時間の変化、時代の推移が分からないということだ。近代は終わったし、資本主義はグローバル段階に入ったのである。ネットでモノ・ヒト・カネが自由に速く動く。かつてそれで国境も消えると言った人たちがいた。ところが常識では逆だ。世界経済はさながらサバイバルの様相を呈し、失敗した国家はどんどんダークサイドに落ちていく。

≪新時代の「因果のストーリー」を≫

 国家はマネジメントの単位となり、国民の国家に対する依存度は増している。こんな時代に民族の「弱った腕を強くし、よろめく膝をしっかりする」(イザヤ書35-3)のは当たり前ではないか。ナショナリズムとか、右傾化の問題ではないのである。

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