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【宮家邦彦のWorld Watch】進化する日本の対外防衛協力 自衛隊の多国間演習参加は新常態、シーレーン維持へ責任

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【宮家邦彦のWorld Watch】
進化する日本の対外防衛協力 自衛隊の多国間演習参加は新常態、シーレーン維持へ責任

 変化といえば、自衛隊が参加する多国間軍事演習も同様だ。2000年の西太平洋潜水艦救難訓練を皮切りに、今や自衛隊は30以上の各種合同演習に定期的に参加している。多国間演習で海外に出ることは今や新常態なのだ。

 筆者が外務省の日米安全保障条約課長に就任したのは20年前。近年最も感慨深かったのは自衛隊の南シナ海での活動の進化だ。海上自衛隊の護衛艦「いずも」は昨年5月から南シナ海の海域と周辺諸国を訪問した後、インド洋で多国間合同演習に参加した。「いずも」は就役3年の新造艦、巷(ちまた)ではヘリ空母と呼ばれる海自最大の護衛艦だ。今回はシンガポール、インドネシア、フィリピンなどを歴訪。シンガポールでは国際観閲式に参加、フィリピンではドゥテルテ大統領を艦上に招待した。米空母との共同訓練後はシンガポールに戻り、報道陣とASEAN(東南アジア諸国連合)諸国の士官を乗せ、最後は米印とインド洋でマラバール合同海軍演習に参加、8月に帰国した。何のことはない、海自最大のヘリ空母が南シナ海を中心に約3カ月間、日本の平和的プレゼンスを維持したということだ。

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