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【主張】凍える北半球 温暖化対策のみで十分か

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【主張】
凍える北半球 温暖化対策のみで十分か

記録的な大雪に見舞われ、雪をかぶった住宅と国道8号で立ち往生したトラックの列=8日午後、福井県あわら市(共同通信社機から) 記録的な大雪に見舞われ、雪をかぶった住宅と国道8号で立ち往生したトラックの列=8日午後、福井県あわら市(共同通信社機から)

 世界中の気候変動対策は、1990年代から温暖化防止に絞られている。人類の産業活動で大気中の濃度が増した二酸化炭素が気温を上げる温室効果ガスであることは科学的に正しい。地球の気温も右肩上がりになっている。

 だが、そのことと極めて複雑な気候変動のメカニズムの全容解明とは別問題だ。20世紀後半は、17世紀の初頭以降で太陽の活動が最も活発な時期であったことも忘れてはならない事実である。

 世界の温暖化対策を主導する国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」は、太陽活動の影響を事実上、無視する姿勢に徹している。

 パリ協定で整った二酸化炭素排出削減への機運に水を差される思いがあるのかもしれないが、太陽影響説は真剣な議論に値する学説だ。現象の解明途上で、対立的な異論を数の力で排除しないことが科学の世界では求められる。

 気候変動に対しては、寒冷化の可能性にも目配りを怠らずに取り組む体制が必要だろう。政府と学界に複眼的な視点を求めたい。

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