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【正論】米の戦術核の使用戦略は世界の不安定化につながる 日本が歓迎するのはおかしい 国際政治学者・三浦瑠麗

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【正論】
米の戦術核の使用戦略は世界の不安定化につながる 日本が歓迎するのはおかしい 国際政治学者・三浦瑠麗

国際政治学者の三浦瑠麗氏 国際政治学者の三浦瑠麗氏

 財政的な制約から見る軍縮

 そこで、米国にとって戦略核を削減する意味を財政的に考えてみよう。昨年時点で米国が保有している核弾頭は6800発あった。そのうち、2800発が退役・解体待ち、作戦外で貯蔵しているのが2200発だ。作戦配備しているのは戦術核150発を含む1800発となる。

 核弾頭には耐用年数というものがある。米国は古い核兵器のうちいくつかの型については退役を遅らせ、耐用年数延長のための更新計画を実行し、新しい核弾頭を作らないできた。既に予定されている更新計画だけで、次の20~30年に2500億ドルほどかかる見込みだ。これは日本の防衛費の5年分以上にあたる。1940年から96年までの間に、アメリカが核兵器に投じた額はおよそ5・5兆ドルであるから、穏当な見積もりといえる。

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