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【正論】世界に抜きんでた優秀な勤労者を育てた教育 「共通テスト」は日本の強み培うか 社会学者・関西大学東京センター長・竹内洋

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【正論】
世界に抜きんでた優秀な勤労者を育てた教育 「共通テスト」は日本の強み培うか 社会学者・関西大学東京センター長・竹内洋

社会学者・関西大学東京センター長・竹内洋氏(栗橋隆悦撮影) 社会学者・関西大学東京センター長・竹内洋氏(栗橋隆悦撮影)

≪「新しい学力」問う入試改革≫

 2021年1月から現行の「大学入試センター試験」にかわり、「大学入学共通テスト」が実施される。昨年末、試行調査のための問題が公表された。従来の知識と技能中心の学力から、これからの社会に必要な「新しい学力」にそった入試改革である。いままでのセンター入試では問われることが少なかった思考力や判断力、表現力、さらに主体性、多様性、協調性を問う試験改革とされている。

 今回の共通テストの要になっている「新しい学力」の提唱は、1989年の学習指導要領の改定から始まった。2007年の改正学校教育法において「課題を解決するための思考力・判断力・表現力」と「主体的に学習に取り組む態度」を養うと規定された。

 しかし、肝心のセンター入試が新しい学力を測定するには不十分との判断から、共通テストの導入になったわけである。大学入試が変わらなければ、新しい学力もかけ声だけに終わる。その意味では、大学入試改革は、出るべくして出てきたとはいえる。

 だが思惑どおりに事が運ぶのか。それどころか、想定外の影響や結果が表れることはないのか。

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