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【正論】ダボス会議で見た「政策競争」 日本が課せられた4つの〝宿題〟とは 東洋大学教授・竹中平蔵

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【正論】
ダボス会議で見た「政策競争」 日本が課せられた4つの〝宿題〟とは 東洋大学教授・竹中平蔵

竹中平蔵氏(小松洋撮影) 竹中平蔵氏(小松洋撮影)

 毎年1月後半にスイスのダボスで、世界経済フォーラム年次総会が開かれる。今年のダボス会議はとりわけ話題の多い会議となった。会議では第4次産業革命という大きなチャンスに向けて、各国で経済強化のための政策競争が激化している姿が明らかになった。

 ≪各国首脳の強烈な時代認識≫

 今回は国家元首クラスが70カ国から参加した。史上最高である。先進7カ国(G7)のうち6カ国の首脳が出席したが、日本だけはトップが参加しなかった。国会の代表質問と日程が重なった、という事情は確かにあるが、政策を競い自国をPRする最大の機会に、日本だけが参加していないという点は残念だった。

 さて、会議ではどういう議論が行われたのか。印象的だったのはドイツのメルケル首相のスピーチだ。自らの世界観・歴史観を踏まえて、多国間主義・自由貿易の重要性を強調。これは明らかに、トランプ米大統領を意識したものであった。同時に、今日はビッグデータの競争の時代であるとして、国家と企業が実質一体化して巨大なデータベースを構築している中国とどう対峙(たいじ)するか、明確な問題意識を示した。

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