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【主張】陸自ヘリ墜落 原因究明し再発の防止を

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【主張】
陸自ヘリ墜落 原因究明し再発の防止を

 あってはならない事故が起きた。原因の究明を急ぎ、再発防止を徹底しなくてはならない。

 陸上自衛隊西部方面航空隊所属のAH64D戦闘ヘリコプターが佐賀県神埼市の民家に墜落、炎上し、11歳の女児が軽傷を負った。

 隣家の祖母とともに逃げたのだという。冷静な行動が命を救った。

 ヘリに搭乗していた2人の隊員は、いずれも死亡した。操縦士の遺体は、大破した機体の真下から発見された。コントロールを完全に失った機内で、最後まで住宅を回避すべく、操縦桿(かん)を握り続けたものと推察する。2人のご冥福を祈りたい。

 ヘリは定期点検を終え、試験飛行のため目達原駐屯地を離陸し、7分後に墜落した。飛行前に、4枚の羽根をつなぐメインローター(主回転翼)ヘッドを交換していた。ヘリは飛行中にメインローターが分離し、ほぼ垂直に落下したとみられる。

 通常、自衛隊員は事故の際、身をていして民間人の巻き添えを防ぐ。だがメインローターが分離する事故は極めて異例で、浮力、推進力を失った機体を制御することは不可能だったろう。

 陸自や県警は、業務上過失致死と航空危険行為処罰法違反の容疑で現場検証を進めている。ヘリはフライトレコーダー(飛行記録装置)を搭載しており、解析を急ぐとともに、部品や整備、点検に不備がなかったか、徹底的に調べる必要がある。

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