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【風を読む】国難にアイデアを持たない政治家が禄をはむのは遠慮願いたい 論説委員長・石井聡

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【風を読む】
国難にアイデアを持たない政治家が禄をはむのは遠慮願いたい 論説委員長・石井聡

 自民党の石破茂元幹事長が自ら率いる「水月会」の著書出版を発表したのと前後して、古巣である経世会(額賀派)のお家騒動が表面化した。

 派閥領袖(りょうしゅう)へのクーデターと目されているが「安倍1強」体制の下で大勢に影響なく、正直なところ、どうでもよろしい。

 思い起こしたのは、派閥全盛時代に各グループはまがりなりにも「政策集団」を名乗り、時々の課題への提言をきまじめにまとめていたことだ。

 小選挙区制の導入で党執行部に権限が集中し、派閥の方は力も出番も失った。政党交付金への依存度が高まり、領袖が巨額な資金をかき集め、同志の軍資金を賄う比率も縮小した。人事権も官邸と党執行部が握る。

 だとすれば、政策を磨くことくらいしか派閥には残っていないではないか。

 お家騒動をどうでもよいと呼んだのは、このグループには直ちに総裁の座を取りにいく人物が不在で、グループとして「総裁派閥」になる準備もなされていないように見えるからだ。

 その意味では似たり寄ったりの派閥が少なくないが、カネも力も持たない集団が「派閥の効用」をうたおうとすれば、もっと頭を使うにかぎる。

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