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【主張】小型マグロ漁 資源回復へルール順守を

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【主張】
小型マグロ漁 資源回復へルール順守を

 太平洋クロマグロの資源量は危機に瀕(ひん)しており、その回復が極めて重要である。大西洋にならって太平洋でも、30キロに満たない未成魚の原則禁漁に踏み切るべきだ。

 未成魚を珍重する日本の流通のあり方も、見直す時期にきている。

 今期の操業期間は昨年7月から今年6月までとなっている。だが、1月末時点で日本全体の漁獲高が国際公約の9割に達してしまった。水産庁の規制の拙劣さが一因である。

 海流や海水温の関係で今年、北海道沖にマグロが集まり、函館などの漁業者が未成魚を多く先取りしたからである。

 その余波で、おいしいマグロがとれる春から夏にかけての最盛期まで「枠」の使用を温めていた他地域の漁業者が、操業できない事態に陥った。

 早い時期から綿密な操業計画を立て、管理漁業を徹底していれば回避できたのではないか。

 「突然、操業自粛をいわれても承服できない」。多くの漁業者は反発を強める。「これでは生活できず、廃業するしかない」との声もあがる。

 現行の制度は自主規制任せで、みんなで守らなければ正直者がばかをみる。水産庁が各都道府県で定める漁業計画を厳格に精査し、必要に応じて地域ごとに漁期をずらすなどの配慮が必要だ。

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